カグラバチ第85話ネタバレ感想まとめ！未来への道を示し続けるチヒロはどうなる？

『カグラバチ』第85話“開”。

この一話が持つ重みは、読む者の胸に深く刻まれたのではないでしょうか。

過去の業に縛られ、自らを“捨てるべき存在”と断じる斬浦（ザムラ）。

それに対し、懸命に未来への道を示し続けるチヒロ。

二人の魂のぶつかり合いは、単なる戦闘シーンを超え、人が過去といかに向き合い、未来へ進むべきかという、この物語の根幹を問いかけるような切実さを帯びていました。

閉ざされた心が開かれるその瞬間に、私たちは何を感じたのでしょう。

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カグラバチ第85話ネタバレ感想まとめ！

斬浦の緋愴（ひそう）にヒビを入れることで、チヒロは再び斬浦に“生”の可能性を突きつけます。

しかし、斬浦は雀（すずめ）の能力で緋愴を修復し、文字通り未来への視界を閉ざし続けました。

続くのは、斬浦の鴉（からす）とチヒロの根（ね）が織りなす、玄力（げんりょく）の闇の中での死闘です。

五感が奪われた空間で、お互いの玄力だけが頼り。

鴉の力で自在に位置を変えながらの攻防は、まさに研ぎ澄まされた間合いと読みの極致でした。

チヒロが何度となく生きる道を示すも、斬浦の心は固く閉ざされたまま。

妖刀も、俺も、捨て去られるべき過去の遺物だ。お前たちがそんな過去のために苦しむ必要はない

そう言い放ち、チヒロを斬り伏せる斬浦の姿からは、深い絶望と、ある種の覚悟が感じられます。

彼の言葉の裏には、過去の悲劇をこれ以上誰にも背負わせたくないという、いびつな優しささえ見て取れるかもしれません。

倒れ伏すチヒロに、斬浦は冷徹に

これからは自分の人生を生きろ

と告げ、淵天（ふちてん）を奪いにかかります。

しかし、チヒロは鴉の機動でそれをかわし、叫びました。

俺は今を全力で生きている！と。

自分も伊織も、捨てられない過去を抱えている。

だからこそ、痛みを感じながらも、何度も未来へ向かって進むのだ―チヒロのこの“今を生きる”という強い意志は、閉ざされた斬浦の心に微かな波紋を広げます。

その瞬間、斬浦の眼前に現れたのは、亡き祈（いのり）の残像。

彼女の『ようやく未来を見てくれるのね』という言葉に、斬浦は『これが未来を見た結果だ』と答えますが、祈はそれを遮り『ちゃんと見て』と促します。

この言葉は、斬浦がこれまで見てきた未来が、自身の絶望によって歪められたものだったことを示唆しているかのようでした。

そして、その言葉に応えるように斬浦が閉じていた目を開き、「……大きくなったな」と呟いた瞬間、物語は過去の呪縛から解き放たれる希望の光を見せたのです。

斬浦の開眼は、物語に大きな転換点をもたらすでしょう。

この目を開くという描写は、彼が祈の言葉、そしてチヒロの生き様を受け入れ、ついに未来へと向き合った証と捉えられます。

これにより、斬浦の死亡フラグが立ったと見る意見もあれば、逆に彼が真の意味で過去から解放され、新たな役割を担う可能性を示唆している、という見方もできます。

妖刀・雀の能力が持つ驚異的な修復力は、彼の命がそう簡単に尽きることを許しません。

契約違反、あるいは遊馬（ゆうま）が真打を振るうといった、極限の状況下でなければ、斬浦の死は訪れないのかもしれません。

チヒロと妖刀・淵天との適合率がさらに高まってきたことで、彼の今後の活躍にも大きな期待が寄せられます。

斬浦と互角に渡り合った実力は、今後対峙するであろう比灼や陽彦といった強敵との戦いでも、チヒロが中心的な存在となるのではないでしょうか。

一方で、斬浦が目を開いたことで、彼自身にも大きな内面的変化が起きる可能性があります。

今後もチヒロたちと敵対し続けるのか、それとも新たな立場で物語に関わってくるのか。

第85話は、斬浦の過去と向き合う姿を通じて、未来への希望が感じられる展開となり、今後の物語への期待をいっそう高める印象的な回でした。

第85話は、座村という人物の苦悩と、チヒロのまっすぐな想いが交錯する、静かで深い対話の物語でもあります。

彼が未来へ目を向ける日は来るのか。斬ることで守ろうとする座村の行動は、本当に正しいのか。

次回以降の展開では、心の変化が大きな鍵となっていくはずです。