藤原嗚呼子による漫画『映画は予告編の後に始まる』は、青春と喪失、そして15年前の“ある事件”を軸に描かれるサスペンス群像劇です。
本作は、高校時代に映画部で起きた茜の死をめぐり、再会した仲間たちが再び過去と向き合うという構成で進みます。
最終回では、長年謎とされてきた茜の死の真相と犯人の正体が明らかになり、衝撃の結末を迎えます。
この記事では、最終話の展開を詳しくネタバレしながら、奏多(かなた)がどのように事件に関わっていたのか、そして真実に至るまでの心の軌跡を徹底考察します。
10月30日に『映画は予告編の後に始まる』の下巻が発売されます!!
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Contents
『映画は予告編の後に始まる』最終回ネタバレ結末!

主人公の奏多は、高校の映画部で仲間たちと熱い青春を謳歌し、夢に向かって走っていた日々を送っていました。
ところが、初めて心から愛した女性・茜を予期せぬ形で失うことに…。
あれから15年の月日が流れ、母校で催されたタイムカプセル開封イベントで、かつての仲間たちと顔を合わせます。
そこで出てきた衝撃の映像と呼び覚まされた過去の記憶により、長く凍りついていた青春の時間が再び刻まれ始め、数々の謎が絡み合っていく物語です!
物語の内容は?
仲間との再会とタイムカプセル開封し、社会人生活を東京で送る奏多は、学生時代を過ごした京都の地を15年ぶりに踏んでいました。
この訪問のきっかけは、東京で偶然会った同級生から高校の頃に埋めたタイムカプセルを開ける式典があると聞いたため。
そのカプセルは、奏多が在籍していた映画部と演劇部のメンバーで共同で埋めたものでした。
とはいえ、奏多自身はこの集いにそれほど積極的な気持ちではなく…。
昔の記憶がフラッシュバックする中、母校へと向かった彼は、映画部で助監督だった二村や、今は女優として活躍している元演劇部のカオリと何年かぶりの対面を果たします。
不可解なビデオの発見
高校卒業時、奏多と二村の間にはわだかまりが残ったままになっていました。
15年前――奏多たちが手掛けた作品のヒロイン役で、彼が初めて恋をした相手だった茜が”自死”という形で命を落としたことが引き金となり、奏多は精神的に追い詰められ、みんなで作った作品そのものを葬り去ってしまったのです。
長い年月をかけて関係性は徐々に回復し、いよいよタイムカプセルが開けられる時が来ました!
その中には「春田茜」と書かれた封筒があり、同封されていたビデオテープには茜の姿や制作現場の様子が記録されていたのですが…?
15年前の出来事に隠された秘密
茜が遺したビデオテープには、何者かに襲われているような音声が入っていたのです…!
その声を聴いた奏多は、茜の死には何か裏があると確信し、二村にも手を貸してもらって真実を追究することを決意します。
その後東京へ帰った奏多はカオリと再び会い、昔話で盛り上がります。
会話は自然と茜の話題にも触れ、そこでカオリから予期しない言葉を聞かされて…!?
この作品の魅力ポイント
驚愕の真実が次々と!
一番気になるのは、やはり奏多が初めて恋した茜の死に潜む秘密でしょう。
高校当時、活発で笑顔が絶えなかった彼女の死について、奏多も違和感を持っていたようですが、月日が経って驚くべき事実が浮上するとは…!
それに、予想以上に不穏な真相が潜んでいる雰囲気ですね。
現段階では誰がどう絡んでいるのか見えませんが、今後どんな展開が待っているのかワクワクします!
読めない人間模様の展開
単なるミステリーにとどまらず、登場人物それぞれの心情や関係性の機微が繊細に表現されているのも作品の大きな持ち味です!
真相に迫る過程で徐々に明らかになる人間関係の入り組んだ構図…。
各キャラクターの立場から物語が語られることで、謎が深まるにつれて人々の心の動きも立体的に描かれていきます。
ミステリーと青春群像劇の配分が素晴らしく、思わず作品世界に没入してしまいました!
『映画は予告編の後に始まる』最後の犯人は奏多で真相がついに判明?

眩しかった青春の日々と仲間との久々の顔合わせ…。
平和にスタートした話が急転直下し、きな臭い雰囲気が漂い始めた場面では、思わず背筋が凍りましたね。
茜が残していった一本のビデオテープに入っていた衝撃的な声は、当時の茜の身に何が降りかかったのかを考えると心が痛みます…!
読み進めるごとに謎は深まるばかりで、「この後どんな展開が待っているの…!?」と止まらなくなってページを繰り続けてしまいました。
みんな何かを抱えている?
“青春時代”を共に駆け抜けた高校の友人たちと、久々に集まって和やかな時を過ごせると思っていたのに…。
茜の映像が引き金となって、二村やカオリにも何か言えない事情がありそうな空気が流れていますね。
互いの人となりや性格は分かっているはずでも、大人の目線で過去を見直すと、当時は気づけなかった側面が見えてくるものかもしれません。
この先、みんなが胸に秘めていたことが白日の下に晒されても、仲間同士の絆が壊れないよう祈るばかりです…!
繊細で心温まる作画!
ストーリーの緊迫感もさることながら、この作品は絵の魅力も際立っていて、読めば読むほど世界に引き込まれていきます!
藤原先生はこれまでオフィスを舞台にした作品も描かれていますが、どれも作画が緻密で優しい雰囲気があり、特にカラーページには温もりがあふれ出ているんです…!
本作でも、高校時代の”煌めく青春のワンシーン”が絵からはっきりと伝わってくるようでしたね。
反対に、ショッキングなビデオのシーンでは、不穏な空気が押し寄せてくるようで、強い印象を残しました…。
『映画は予告編の後に始まる』最終回ネタバレ結末!最後の犯人は奏多で真相がついに判明?まとめ

ラストでは、やはり茜の死をめぐる真相がすべて判明する展開になるのではないでしょうか。
その事実次第では、仲間たちの関係が根本から変わってしまう可能性も十分ありそうですね。
久々に集まった奏多たちが、各々の視点で過去を見つめ直すことによって、当時は見えなかった茜の本当の姿や、仲間たちの隠れた一面が明るみに出るのではと思いました…。
個人的な予想としては、直接手を下したわけではなくても、茜の死に奏多が何かしら関与しているのでは…という気がしています。
加えて、カオリや二村の含みのある態度の裏に何があるのかも非常に気になりますし、物語にはまだ解き明かされていない謎がたくさん残されていますね…!


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